Vol.60 SUMMER 2017

広告デジタルアーカイブの未来像

吉田秀雄記念事業財団では、アド・ミュージアム東京が所蔵する広告資料のアーカイブシステムの刷新と同館が広告関連の拠点として、学術的・文化的・社会的使命を果たすという志を背景に、2013年から2017年の3月まで「新デジタルアーカイブ構築プロジェクト」が進められた。
 本特集号では、東京大学の吉見俊哉先生を中心とする「新デジタルアーカイブ研究会」の先生方に、新デジタルアーカイブの教育利用実験を通して得られた知見をもとに、社会への活用という視点も交え、多くの示唆を含む寄稿文を頂戴した。

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特集

広告デジタルアーカイブの 未来像を語る
吉見 俊哉
東京大学/大学院情報学環・学際情報学府教授
高野 明彦
国立情報学研究所/コンテンツ科学研究系教授
広告ミュージアムのためのアーカイブシステム 「デジハブ」の開発
高野 明彦
国立情報学研究所コンテンツ科学研究系教授
「デジハブ」教育利用実験レポート
岡室 美奈子
早稲田大学坪内博士記念演劇博物館館長/同大学・文化構想学部教授
距離感をもった事例教育
久保田 進彦
青山学院大学経営学部教授
CMで昭和の文化と社会を学ぶ
高野 光平
茨城大学人文社会科学部教授
すぐに使える“既存授業の内容を深める利用方法”と 今後の課題となる“より発展的な利用方法”
佐藤達郎
多摩美術大学美術学部教授
デジハブ利用の可能性と課題
清水 聰
慶應義塾大学商学部教授
デジハブを通じて「東京」を読む
吉見 俊哉
東京大学大学院情報学環・学際情報学府教授
デジタルアーカイブ利活用と著作権等
福井 健策
弁護士(日本・ニューヨーク州)/日本大学芸術学部・神戸大学大学院客員教授
小林 利明
弁護士(日本・ニューヨーク州)

連載

岡田 芳郎三越呉服店『時好』1906年
岡田 芳郎
アーカイブが生活者に提供するもの
竹之内 祥子

オムニバス調査

「限られたグループ内の情報」の信用度が上昇 揺らがない既存メディアの信頼
アド・スタディーズ編集部

平成27年度助成研究サマリー紹介

青木 慶/川畑 秀明/武谷 慧悟

財団インフォメーション

平成29年度研究助成対象者を決定