Vol.59 SPRING 2017

観光研究の課題と展望

近年、観光は、産業の新たな担い手、特に地域経済の活性化の主役として、新たに脚光を浴びるようになった。日本では古くから「寺社詣で」という言葉にもあるように、観光によって、多くの人々の移動が促され、消費欲が活性化されてきた。
このように社会経済全般において注目される観光について、研究はどのように進んでいるだろうか。観光客の消費行動は、どのように解明されているだろうか。
本号では、観光について、その研究の動向に焦点をあて、今後の課題と展望を浮き上がらせる試みを行った。

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特集

これからの日本の観光研究に 求められていることとは?
梅川 智也
公益財団法人日本交通公社/理事/観光政策研究部長
矢ケ崎 紀子
東洋大学/国際地域学部国際観光学科准教授
観光学に理論的な土台を 40年を超える観光研究から見えてくること
安島 博幸
跡見学園女子大学観光コミュニティ学部教授
観光産業のビジネスモデルの変化について
高橋 一夫
近畿大学経営学部教授
日本観光のブランディング 訪日旅行の顧客価値創造とリレーション構築のために
平田 真幸
日本政府観光局(JNTO)海外プロモーション部 特命事項担当部長
マクロ統計から見る観光経済の現状と課題
塩谷 英生
公益財団法人日本交通公社観光経済研究部長
具体的戦略を導くための 生活者(旅行者)行動調査とは?
波潟 郁代
JTB総合研究所 執行役員 企画調査部長

連載

三井呉服店『花ごろも』1899年
岡田 芳郎
Hillbilly Elegy: A Memoir of a Family and Culture in Crisis 『ヒルビリー哀歌:危機にある家族と文化の思い出』
楓 セビル
『CMにチャンネルをあわせた日 杉山登志の時代』 馬場啓一、石岡瑛子 編
岡田 芳郎
「おもてなし」の新発想を形にする
竹之内 祥子

特別寄稿

オムニバス調査

観光を通じたファンづくりが持つ可能性 観光・レジャーに関心を寄せるのは、どのような人たちなのか
アド・スタディーズ編集部

平成27年度助成研究サマリー紹介

橋元 良明/峯尾 圭/吉井 健

ADMT REPORT

アド・ミュージアム東京から

平成29年度出版助成図書

金子秀之『世界いろいろ 広告いろいろ』
嶋村 和恵

財団インフォメーション

平成29年度研究助成応募状況